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安達 基泰; 黒木 良太; 倉光 成紀*; 大賀 拓史*
no journal, ,
ADPRase(ADP-リボース ピロホスファターゼ)は、ADP-リボースをリボース 5'リン酸とAMPに加水分解する酵素で、毒性のあるヌクレオチド2リン酸類の解毒作用などを担っていると考えられている。ADPRaseの結晶構造解析は、X線によって行われているが、水素原子を含めた酵素の加水分解メカニズムは、明らかでない。そこで、本研究では、ADPRaseの中性子結晶構造解析を行うことで、ADPRaseの加水分解メカニズムの詳細を明らかにすることを目的としている。本発表では、緒言,超好熱菌ADPRaseの結晶の中性子を使った予備的データ測定,大型結晶の作成,重水素化タンパク質の調製について報告する。
大原 高志
no journal, ,
茨城県生命物質構造解析装置は、J-PARCの物質生命科学実験施設に設置される単結晶回折計で、生体高分子及び有機低分子の構造解析を目的とする。本装置は中性子線源からの距離が40mあり、中性子を効率的に輸送する光学系が必要不可欠である。今回、本装置の中性子光学系として、スーパーミラーガイド管を設計した。ガイドの形状のうち、水平方向には曲率半径4300mのカーブドガイドを用いることで高エネルギーの線及び中性子線を除去し、さらに先端部のテーパードガイドで中性子を集光する。一方、垂直方向は多段階のテーパードガイドを組合せることでミラー表面での中性子の反射回数を減らし、反射による中性子の減少を抑えた。IDEASを用いたモンテカルロシミュレーションによって試料位置での中性子の強度などを評価したところ、ストレートガイドを用いた場合と比較して0.7オングストロームで2倍、1.0オングストロームでも1.6倍のゲインが得られた。